Japaayurveda
日本人の、日本人による、日本のためのアーユルヴェーダのつもりが今のところ只の雑文録。
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ようやく読み終わりました。日本の将来を暗示するチェルノブイリ事故。
チェルノブイリ事故後10年間の、汚染された周辺国の健康問題、経済的問題、被災者支援の動き、社会の動きなどを追った論文集です。
よくネットで見かけた、チェルノブイリのホットスポットを表示した汚染地図↓なんかが巻末に資料として載っています。↓
しかし悲しいことに1998年出版なのと中身のマイナーさ加減からか、絶版です。わたしも古本でゲットしました。
どんなに干され(たであろう)ても、研究費に恵まれな(かったであろう)くても、昇進しなくても、今回の福島原発の事故前から、ブレずに「原子力をやめることに役立つ研究」を行ってきた京都大学原子炉実験所助教、今中哲二先生が中心となって寄稿、翻訳、編集を行っています。
目次はアマゾンの書評で見ていただくとして、わたしが読んだ中で一般的に知られていない・印象的だった章や内容をピックアップして次回から載せていこうと思います。
その前に本文中にもある、「放射能・放射線の単位について」から今後の理解のために抜粋&追加します。
全ての物質は「原子」の寄り集まりで、それぞれの原子は中心に原子核、その周囲に電子、という構造をしている。
通常の原子核は安定だが、放射線を出しながら別の原子核に変わってしまうものがある。この原子核の変化を「壊変」といい、この壊変に伴って放射線を出す物質のことを放射性物質、放射線を出す能力のことを放射能と呼ぶ。
放射線は3種類、透過力が小さいアルファ線、ベータ線と、透過力が大きい(ためにレントゲンに用いられるX線と同じ)ガンマ線がある。
被曝とは、放射線が人体組織に衝突し、放射線の持っているエネルギーが原子にブチ当って原子核周囲の電子を弾き飛ばす結果、1個の陽子とはぐれ者になった自由電子とに別れる、「電離作用」などの働きを通して人体に吸収される現象。
(この自由電子などが及ぼす具体的人体への影響としては、
・酵素機能の低下→細胞機能の低下
・細胞分裂の遅れ
・遺伝子損傷→細胞死
といったことが挙げられます)
内被曝とは身体内に呼吸、飲食などにより取り込まれた放射能による被曝のこと。
外被曝とは身体の外にある放射能からの被曝。
ベータ線、アルファ線は透過力が小さいので直接皮膚に付くのでなければもっぱら内部被曝が問題となり、ガンマ線は透過力が大きいので外部被曝の主役であるとともにもちろん内部被曝も引き起こす。
放射線の中には色々な単位があるので頭がこんがらがりやすいですが、大体ニュースや新聞を見ていれば良く出てくるのはシーベルトとベクレルだな、とわかると思います。
放射能の強さを表す単位)
古い(今ではあまり使われない)単位;キュリー(Ci);
新しい(現在使われる)単位;ベクレル(Bq)
1キュリー=370億ベクレル。
放射能汚染地域の土壌汚染レベルを現すのには1Ci/km2=37kBq/m2である。
空間線量の単位)
空気中を飛び交っているガンマ線の量を示す。
レントゲン(R)。
自然界にある天然放射線による空間線量率は場所による違いはあるがだいたい10マイクロレントゲン/時である。
体が吸収した放射線量の単位)
同じ強さのガンマ線を受けても、被曝を受けるのがカルシウムに満ちた硬い骨と、軟らかい脂肪や筋肉とでは組織が吸収するエネルギーの量は少しずつ違っている。生体が吸収したエネルギーの量を尺度にした単位で、吸収線量という。
古い単位; ラド(rad)
新しい単位; グレイ(Gy)
1グレイ=100ラド。
身体表面近くの組織に1レントゲンの強さのガンマ線を浴びせると約1ラドの吸収線量となるので、
1レントゲン≒1ラド
という関係は、(空間線量から)被曝量を概算するのに便利。
放射線の種類まで考えて体が吸収した放射線量を現す単位)
同じ1グレイの被曝を受けても、その被曝をもたらしている放射線の種類によって生物に現れる被曝影響の大きさが違ってくる(まあ透過力が違うと散々書かれているので当たり前な気がしますが)現象を考慮した被曝量単位で、線量当量とも呼ばれる。
古い単位;レム(rem)
新しい単位;シーベルト(Sv)
1シーベルト=100レム
シーベルト=線量係数×グレイ
の関係があり、
線量係数;
ガンマ線、ベータ線=1
アルファ線=20
の値が用いられる。
全身不均等に被曝したとき、全身均等に被曝した。と仮定するとどれくらい浴びたのかという単位)
実効線量当量という。これもレムとシーベルト。
実効線量当量=組織加重係数×その組織の線量当量 で現される。
あとはこの本独特のロシア語用語。と言っても一つだけですが。
リクビダートル…原発作業員やチェルノブイリ事故処理作業従事者。元々の原発職員や、石棺建設作業員や事故当初の消防士さんなど全部ひっくるめている。
全ての物質は「原子」の寄り集まりで、それぞれの原子は中心に原子核、その周囲に電子、という構造をしている。
通常の原子核は安定だが、放射線を出しながら別の原子核に変わってしまうものがある。この原子核の変化を「壊変」といい、この壊変に伴って放射線を出す物質のことを放射性物質、放射線を出す能力のことを放射能と呼ぶ。
放射線は3種類、透過力が小さいアルファ線、ベータ線と、透過力が大きい(ためにレントゲンに用いられるX線と同じ)ガンマ線がある。
被曝とは、放射線が人体組織に衝突し、放射線の持っているエネルギーが原子にブチ当って原子核周囲の電子を弾き飛ばす結果、1個の陽子とはぐれ者になった自由電子とに別れる、「電離作用」などの働きを通して人体に吸収される現象。
(この自由電子などが及ぼす具体的人体への影響としては、
・酵素機能の低下→細胞機能の低下
・細胞分裂の遅れ
・遺伝子損傷→細胞死
といったことが挙げられます)
内被曝とは身体内に呼吸、飲食などにより取り込まれた放射能による被曝のこと。
外被曝とは身体の外にある放射能からの被曝。
ベータ線、アルファ線は透過力が小さいので直接皮膚に付くのでなければもっぱら内部被曝が問題となり、ガンマ線は透過力が大きいので外部被曝の主役であるとともにもちろん内部被曝も引き起こす。
放射線の中には色々な単位があるので頭がこんがらがりやすいですが、大体ニュースや新聞を見ていれば良く出てくるのはシーベルトとベクレルだな、とわかると思います。
放射能の強さを表す単位)
古い(今ではあまり使われない)単位;キュリー(Ci);
新しい(現在使われる)単位;ベクレル(Bq)
1キュリー=370億ベクレル。
放射能汚染地域の土壌汚染レベルを現すのには1Ci/km2=37kBq/m2である。
空間線量の単位)
空気中を飛び交っているガンマ線の量を示す。
レントゲン(R)。
自然界にある天然放射線による空間線量率は場所による違いはあるがだいたい10マイクロレントゲン/時である。
体が吸収した放射線量の単位)
同じ強さのガンマ線を受けても、被曝を受けるのがカルシウムに満ちた硬い骨と、軟らかい脂肪や筋肉とでは組織が吸収するエネルギーの量は少しずつ違っている。生体が吸収したエネルギーの量を尺度にした単位で、吸収線量という。
古い単位; ラド(rad)
新しい単位; グレイ(Gy)
1グレイ=100ラド。
身体表面近くの組織に1レントゲンの強さのガンマ線を浴びせると約1ラドの吸収線量となるので、
1レントゲン≒1ラド
という関係は、(空間線量から)被曝量を概算するのに便利。
放射線の種類まで考えて体が吸収した放射線量を現す単位)
同じ1グレイの被曝を受けても、その被曝をもたらしている放射線の種類によって生物に現れる被曝影響の大きさが違ってくる(まあ透過力が違うと散々書かれているので当たり前な気がしますが)現象を考慮した被曝量単位で、線量当量とも呼ばれる。
古い単位;レム(rem)
新しい単位;シーベルト(Sv)
1シーベルト=100レム
シーベルト=線量係数×グレイ
の関係があり、
線量係数;
ガンマ線、ベータ線=1
アルファ線=20
の値が用いられる。
全身不均等に被曝したとき、全身均等に被曝した。と仮定するとどれくらい浴びたのかという単位)
実効線量当量という。これもレムとシーベルト。
実効線量当量=組織加重係数×その組織の線量当量 で現される。
あとはこの本独特のロシア語用語。と言っても一つだけですが。
リクビダートル…原発作業員やチェルノブイリ事故処理作業従事者。元々の原発職員や、石棺建設作業員や事故当初の消防士さんなど全部ひっくるめている。
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