Japaayurveda
日本人の、日本人による、日本のためのアーユルヴェーダのつもりが今のところ只の雑文録。
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第1章その3「ウクライナにおける事故影響の概要」より。
今回から分かりやすくするために強調したい部分を除いて、引用(平仮名を漢字に直したり単位を新しいものに変えたり一部はしょったり、とわずかな改変含む)部分は原則として黒、わたしの感想は緑で記載することにしました。
放射線生物学的影響
放射能が生物圏に侵入したため、多数の人間を含めて、すべての生き物に対して被曝を与えることとなった。チェルノブイリ原発事故の放射性降下物から人間が被曝する経路にはつぎの3つがある。
・地表に沈着した放射性物質からの外部被曝
・大気中を漂う放射性物質の吸入(内部被曝)
・汚染した食べ物を食べること(内部被曝)
全体の被曝の中で、第三の要因、汚染した食べ物を食べることから生じる被曝が特に大きい。
外部被曝に比べて内部被曝のほうが、はるかに高い生物学的な影響を及ぼすことにも注意しておこう。
(って知られているのに知らん顔して風評被害!とわめきたてる政府、県知事、カスゴミ許すまじ!!!風評被害じゃなくて実害なんだよ!耕作も漁も止めて東電に損害賠償出すのが筋なんだよ!!!!!そのままじゃ農民も猟師も殺人犯なんだよ!!!!!!!って分かれよな!)
表から明らかなように、放射能の取り込み率は植物の種によってかなり違う。また同じ種の中でさえ、かなりのバラつきがある。例えば、冬ライ麦の場合、乾燥重量1kg当たりに含まれているセシウム137の量は、1100Bqから1万4900Bqまで変化していた。
植物への移行係数(CA)は、最近になって集中的に研究されている。この係数の値が、植物や、放射能の物理・化学的状態、土壌中のキャリアーなどに依存して大きく変わるという事実に、注目が集まってきた。
CA=(ある植物中の乾燥重量当たり放射能量)/(その放射能の土壌中重量当たり放射能量)
で表される。
CAは土壌の酸性度にも依存する。えんどう豆、トウモロコシ、冬小麦、大麦、砂糖大根、キャベツの場合の代表的なCAの値は、0.06から0.30程度である。
このCAという値は、塩分に耐久性のある植物の場合にははるかに大きくなる。
アカザ科 クリマコぺテラ 2.38
ホウキギ 1.59
ヒラホウキギ 2.03
アカザ 1.59
トガリアカザ 1.06
ペトロシモニア 2.80
アッケシソウ 1.70
などのように。
(ってことは汚染土壌改善にアイスプラントも良いのかも?)
放射線影響評価。ウクライナの鬱になれるデータ3発。
事故の直後から、災害の規模についての情報は不当に見くびられ、また誤解されてきた。今日でさえ、世間一般の見方は、人類におよぼされた破局的大災害の実相からはるかにかけは慣れている。
放射線の専門家の間にはっきりと浮かび上がってきた論争は、今日に至っても、チェルノブイリ事故の医学的影響をめぐって続いている。チェルノブイリ事故後、ウクライナの人々の間に生じてきたおぼただしい病気の真の原因が何なのか、意見が分かれているのである。事故後に罹病率が増加した原因は、心理的な要因にあるのであって、それ以外にはありえないとする見解を支持する人達がたくさんいる。
「放射能恐怖症」なる用語が、放射線関連の論文の中に現れるようになっている。しかしながら、罹病率は環境の放射能汚染と深く関連しているという見解もまた存在している。既に、低線量被曝の効果、および甲状腺に対するヨウ素の影響について、信頼できるデータがある。
チェルノブイリ事故の影響がなかったかのように嘘をついたり、それを忘れるべき過去のこととして記憶から消し去ってしまおうとさえするような、恥ずべきまた非人間的な動きがあることを私は注意しておきたい。
チェルノブイリ原発事故によって原子力の権威は地に落ちたが、多くの場合、上のような見方は原子力への偏向した支持者たちによってなされてきた。
しかし私は、この事故は決して忘れ去られてはならないと信じる。むしろそれどころか、私達は、事故の影響を慎重に明らかにしなければならない。なぜなら、以下に述べるように、チェルノブイリ事故による放射能の影響は、未曾有で大規模な生態学的な危険と関連しているからである。
第一に、β線、γ線、α線によって同時に被曝を受けるような場合には、放射線の効果が大きくなる
(よくCTやレントゲンの外被曝と原発事故を同列に語るアホ御用学者は、この点を完璧に無視している。)
第二に、被曝人口が前代未聞に厖大である。
第三に、人々の本当の被曝量は、事故直後に考えられていた値より、はるかに大きい。
(日本でも5月23日の参議院で参考人招致された京都大学助教の小出先生が、3月15日の
このような状態においては、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の本当の恐ろしさを明らかにし、定量的に評価し、また予測するために、従来からの放射線についての知識をそのまま用いることはできない(チェルノブイリについては全てが前代未聞でしたからそうでした。福島は、人種が違うとはいえ、チェルノブイリから学ぶことは多いはずなのに意図的に?学ぼうとしていない!)。
汚染地域(18.5kBq/m2)に住む人々の数は500万人を超える。チェルノブイリ事故の被災者は、被曝の受け方によって以下の6つのグループに分けることができる。
1.破壊された原子炉の周辺で事故処理作業に従事したリクビダートル。この地域は30kmゾーンあるいは強制避難地域と呼ばれる。
2.プリピャチ市、あるいは30kmゾーン内のその他の居住地からの避難者
3.高レベルに汚染された地域からの移住者
4.高レベルに汚染された地域に住み続けている人々
5.放射性ヨウ素によって、甲状腺に大量の被曝を受けた子供達
6.被曝した親から生まれた子供達
以下、放射能汚染地域に現れた主な放射線影響の概要を示すことにしよう。放射線障害には大きく分けて二つある。すなわち、非確率的影響と確率的影響である。
非確率的影響には、体細胞が受ける損傷と免疫系の障害がある。これらの障害は、主として放射線に特異的でない病気として現れてくる。同時に、急性の放射線障害もまた非確率的影響に含まれる。これらの障害の現れ方は、被曝線量、線量率、放射線の種類、そして外部被曝と内部被曝の関わりあい方によって決まる。
確率的影響は、その発現が確率現象であることに特徴がある。細胞の変質によって引き起こされるガン、体細胞あるいは生殖細胞の突然変異発生が、放射線による確率的影響に含まれる。
人々の間に起きているこうした障害の発現について、現時点で何がわかっているのであろうか?
大変悲しいことであるが、事故後の10年間に人々の健康状態は大きく損なわれた。
チェルノブイリ事故の大災害による人々の健康影響を評価するためのもっとも重要なデータベースは被災者国家登録である。
1995年1月の時点で、ウクライナの国家登録には、43万2543人が含まれている。ウクライナ内務省の軍医学登録には、約3万6000人が含まれている。
ウクライナにおいては、合計して300万人を超える人々が、チェルノブイリ事故によって病気になったと考えられる。そのうち約100万人は子供である。
以下の表は、ウクライナでは1991年(事故後5年)以降、死亡率が出生率を上回っていることを示している。
この表は、近年、乳児死亡率の増加が大変高くなっていることを示す。
乳児死亡の主要な原因は、チェルノブイリ事故に被災した住民の場合と同じである。
健康な人の割合は、1987年以降、80%から20%へと減っているし、場合によってはもっとひどくなっている。
一例を挙げれば、ロブノ州ブロビツキー地区では、ここ数年、健康と認められる子供は1人もいない。この地区では、高レベルの内部被曝が観測されている。